【2025年大阪 藤城清治 101歳展】
ずっと楽しみにしていた、影絵作家・藤城清治(ふじしろせいじ)さんの「101歳記念 展覧会」。
2025年の大阪で開催されているこの貴重な機会に、ようやく足を運ぶことができました。
場所は グランフロント大阪。
JR中央北口改札から行くととっても早いです。2階の連絡デッキを渡りそのままグランフロント大阪へ。
入ったらまっすぐ進み、ツリーが見えたところで1階におります。

写真の青い矢印の先にチケット売り場があります。

チケット売り場の横に地下に降りる入口があります。

地下にはトイレがありません。必ずトイレは先に行きましょう。
地下への入口の真正面にトイレがあります。
【大阪会場で出会った、圧倒的な光と影】
会場に一歩足を踏み入れると、そこは日常を忘れる幻想的な世界でした。
暗闇の中に浮かび上がる鮮やかな色彩と、カミソリ一本で切り出された緻密な曲線。
初期の頃の作品で使っていたカミソリと、最近の作品のカミソリは精度が違うのだなとまじまじと作品を見つめたり。
この濃淡はどうやって表現してるんだろう?あ、ここは紐を使ってるんだ!など、発見がたくさん。
「こびと」たちが楽しそうに遊ぶ姿を見ていると、自然と口角が上がります。
101歳という長い年月を積み重ねてきた方の手から生まれる作品は、どこまでも純粋で、瑞々しさに溢れていました。
現役で作品を生み出し続けるそのエネルギー。
その「光」は日々の疲れを癒やしてくれました。
そして、作品が80点を超えるあたりから、あれ??これ、展示どこまで続くの?どんだけ会場広いの?
一体何点展示されてるの???と思い始めます。
テレビが設置されていて、そこで1作品を見ることができるのですが、若干椅子が争奪戦です。
もうね、座りたくて仕方がない。
ゆっくりのペースで立ち止まったり歩いたりしながら作品をじっくりみると、足がとても疲れるものですね。
100点超えてもまだまだ作品は続きます。
【疲れた心に染み渡るメッセージ】
最近、メンタルが少し揺らぎやすかったのですが、作品をじっと見つめていると、不思議と「今のままで大丈夫」と背中をさすってもらっているような感覚に。
「光をより輝かせるためには、深い影が必要なんだ」 そんなメッセージが、影絵のコントラストを通じてダイレクトに心に届きます。
影があるからこそ、光はあんなにも温かく、美しい。 そう思えると、自分の弱さも少し愛おしく感じられました。
そして、最終の一枚へ。145点の作品は圧巻です。
1枚1分のペースなら145分。1枚30秒なら73分かかる計算です。
ね、トイレは先に行っておいて損はないですよ。
会場の先にはグッズコーナーが。
カレンダーや図録、ポストカードなど様々なグッズが販売されています。
図録いいですね。心惹かれます。そしてポストカードを一点だけ購入しました。

とってもかわいい手提げのビニール袋は20円。ポストカードは220円でした。
【好奇心を道しるべに】
101歳にしてなお、「もっと描きたい」という意欲を持ち続ける藤城さんの姿。 好奇心旺盛でありたい私にとって、それは最高のお手本です。
2025年のこのタイミングで、この大阪の地で作品に出会えたことに感謝。
会場を出たあと、見上げた空がいつもより少し明るく見えました。
明日からも自分のペースで、暮らしの中の小さな「光」を見つけていこうと思います。
藤城清治101歳展は2026年1月4日日曜まで開催。
(12月31日大晦日と、1月1日元旦はお休みです。)
10時から16時半入場まで。閉館は17時。
(30分では大急ぎになるので、なるべく早めに入館してくださいね)
暮らしの手帳などの挿絵で有名な藤城清治さんの影絵展。
とってもとってもおすすめです。
藤城清治さんの美術館は栃木県の那須高原にあります。
関西で開催してくれているこの機会にぜひ!

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