怖い脳幹出血を予防する方法はあるの?もしものために前兆も知っておこう

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脳幹出血って知っていますか?今回は脳出血のなかでも特別緊急性の高い脳幹出血について解説します。

脳幹出血について

脳幹とは

脳の中に「脳幹(のうかん)」という場所があります。

首の中を脳に向かって伸びている脊髄(せきずい)の先が耳の付け根の高さくらいのところから上が少し膨らんでいるんですが、その部分が脳幹になります。

脳幹は中枢神経系を構成する重要な部位が集まっていて、ざっくりいうと「中脳」「橋」「延髄」「間脳」をあわせて脳幹と言うんです。

脳幹の後ろに小脳があって、脳幹の上に大脳があるという位置関係になります。脳は大きく分けると、この、大脳、小脳、脳幹の3つになります。

大脳の働きは、ものを考えたり決めたりする働き。

小脳の働きは、歩いたり走ったりする運動の働き。

そして、脳幹の働きは、呼吸や心拍、体温調節、消化など生きることについての働き。

つまり脳幹はとても重要な臓器なんです。

脳幹出血とは

脳幹出血(のうかんしゅっけつ)とは、脳幹の部分に起こる出血のことです。

高い血圧で圧迫されている血管が限界を迎えて裂け目ができて破れて出血が起こるのが原因です。

どんな症状?前兆は?

脳幹出血の症状は、吐き気、めまい、頭痛などが突然はげしく現れたり、手足が動かなくなったりします。手足は動かないのに眼球だけが動きます。ものが2重に見えることもあります。

出血量が多い場合などは、すぐに意識消失、呼吸停止が起こることもあります。

前兆はほとんどなく、急に症状がでることが多いといいます。

稀にじわじわと前兆があるときには「突然大きないびきをかくようになった」「めまいが頻繁に起こるようになった」「ものが2つに見える」「視野が狭くなる」「いつもより光がまぶしい」「視力が急激に低下した」などの症状が突然起こるそうです。

急を要する病気なので、この前兆に気がつくことができたら、すぐに病院でみてもらうのが賢明ですね。症状を伝えたらおそらく最優先で見てもらえます。本当に前兆であれば一刻を争うので。

どうやったら予防できる?

血管トラブルのため、最大の原因は高血圧です。

また、脳血管疾患は生活習慣病に含まれます。生活習慣病発症の原因となるものの定義は「食習慣」「運動習慣」「休養」「喫煙」「飲酒」となっています。

まず高血圧を予防するためには、

  1. 塩を減らすこと。目安は一日6グラム未満。ナトリウムを減らしてカリウムや食物繊維を増やすと血圧が下がることが認められています。
  2. お酒を飲みすぎないこと。アルコールの飲み過ぎは血圧を上げます。お酒は適量で。
  3. 適度な運動(有酸素運動)を行うこと。肥満に該当する場合は減量することで血圧をさげていくことができます。

また生活習慣病を予防するためには、

  • 朝食を食べるようにする(夕飯から朝食までの時間が長いため水分やエネルギーをしっかり摂る必要がある)・昼多め(昼が一番消化能力が高い)、夜少なめ(夜はしっかりと体を休めるために胃腸に負担をかけない。満腹だと免疫力がおちるので、夜寝ている間の免疫力を高めるために夜は少なめにする。)を心がける。
  • 間食をしない(するなら午後3時ごろまでに。消化能力が夕方以降落ちていくため。)
  • 減量して、体重を維持する
  • 定期的に運動をする(有酸素運動がおすすめ)
  • ストレスをためない
  • 禁煙する
  • 飲酒は適量を守る。できないなら飲まない。

体に負荷のかかる生活習慣をしていてなってしまうのが生活習慣病なので、その習慣を変える必要があるんですね。かなり厳し目ですね。でも事実、これがいい生活習慣となります。

おすすめの生活

何かをしてはいけない!と思うと苦しいので、生活としてきちんと取り入れて行くためには自分がやりやすく続けることが必要ですね。

筆者が考えるおすすめの予防策。それは「睡眠」です。

昔の人は灯りがないので、日が落ちたら早く寝ました。朝日とともに目を覚ます生活。

そこまでできなくても、30分、1時間早く寝ることができるように心がけて、脳を休める、血管を修復する、免疫力を上げることが重要なんです。

寝ている間しか、脳は休まりません。血管や内蔵などが傷んだ場合に体が修復してくれるのも、脳を休めて寝ている間にこの能力が高まるんです。

成長期によく寝ると育つって聞いたことないですか?寝ている間しか骨や肉が成長しないんです。

それと一緒。修復機能も寝ている間です。体調が悪いとたくさん眠れますよね。修復するために眠気がでるんです。

高血圧予防にしろ、生活習慣病予防にしろ、一番の目標は睡眠だと思います。

起きたときにまだ眠いというときは、足りてないんです。一日何時間という目安はあるけど、個人差あります。体が弱っていたらたくさんの睡眠が必要です。

服薬をしていれば肝臓が薬の成分を常に分解しているので、肝臓フル回転で肝臓を休める時間も必要になります。

夜遅くに飲食すれば、胃腸が動き続けるので、深い睡眠は難しくなります。

どうか、自分にあった量の睡眠時間をとって、いろいろな病気を予防してください。

睡眠時間増やすと、アンチエイジングにもなりますよ!肌つやつやになって、髪や臓器も若返るのでとってもお得です。

自分のいたわって、大切にケアしながら身体を使ってくださいね。

まとめ

脳幹は、呼吸や心拍、体温調節、消化など生きることについての働きを行っています。とても重要な部分です。

脳幹出血は脳幹の血管が血液の圧に耐えられずに破裂してしまった状態です。

前兆はほぼありません。もしあればすぐに救急病院を受診してください。

症状は吐き気、めまい、頭痛などが突然はげしく現れたり、手足が動かなくなったりします。眼球だけが動くのが特徴です。

血管の病気なので高血圧を予防することが、この病気の最大の予防策になります。そのほか、生活習慣病にあたるので、身体をいたわる生活習慣にかえてあげてください。

寒くなると特に高血圧が原因の病気は発症が増えてきます。いまからしっかりと予防していきたいですね。

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