秋から春を今季のインフルエンザの流行するシーズンといいます。
この期間のなかで一番ピークになると予測される期間があります。専門家がこのピークに対して警鐘をならしていることをご存知でしょうか!
インフルエンザ
コロナと同じ5類感染症であるインフルエンザ。皆さん詳しく知っていますか?
インフルエンザとはどんな病気?
インフルエンザウイルスに感染してかかる病気です。
風邪と違って、急に熱や痛みが発生するのが特徴です。
熱はいきなり高熱になることが多く、(高熱とは38度以上をいう)痛みやだるさなどの全身症状が強く現れます。つまり、喉がいがらっぽいな、とか、ちょっと寒気がするなという風邪の症状とは違い、いきなり全身のあちこちがつらくなります。
高熱、頭痛、関節痛、 筋肉痛などが特徴です。感染した型にもよりますが(季節性にはA型、B型があります)、のどの痛みや鼻汁、咳などの症状も見られることもありますし、胃腸の症状が出ることもあります。さらに、気管支炎、肺炎に移行して重症化することがあります。高齢の方は肺炎になることが大きな問題です。子供は中耳炎や熱性けいれんなどを併発することがあります。
コロナがまん延する以前からインフルエンザは脅威の病気でした。インフルエンザ脳症や、インフルエンザからの肺炎による死亡率も高いのでとても危険です。
インフルエンザが流行る時期は?
日本では季節性のインフルエンザが秋から春にかけて流行ります。ただ、インフルエンザウイルスは一年中存在しているので、夏でもウイルスに感染すればかかります。
今季のピークはいつ?
通常は年明け1月~2月の一番寒い季節がピークですが、今年は年末にピークを迎えそうだという見立てがでています。インフルエンザの予測の対象にしているのがアメリカのインフルエンザの流行り具合だそうです。
また、南半球のオーストラリアでは半年早く感染の拡大が起きましたが、コロナがまん延する前と同じくらい感染拡大したことから、日本でもコロナ前と同程度に拡大するのでは?と懸念されています。
コロナ前というと、1シーズン1,000万人。多い時は1,500万人もかかります。
コロナ渦中には数千人だった年や数万人だった年もあるので、1,000万人を超えるというのがいかに多いかということですよね。
そして2023年から2024年は2,000万人になるのでは?と予測されているんです。
免疫が低下?
マスクをつけていたことで、様々な病気のウイルスや菌が体内に入ってこない時期がありました。感染するような病気になりにくかったので快適でしたが、マスクが息苦しく5類感染症に移行したタイミングでマスクを外しましたね。
2年ほど感染していなかったので、そこに色々なものが鼻から口から入ってくるようになりました。
インフルエンザウイルスにも感染していなかったのでそういったウイルスや菌に対する免疫力が低下していて、今はかかりやすいそうなのです。
対策をして予防を
コロナが終わったわけではありません。コロナも流行る、インフルも流行る、おまけに胃腸炎なども気をつけなくてはなりません。各自が予防していくことも大切ですよね。
マスク
乾燥し始めたら、マスクをつけることって大事です。乾燥していると喉に炎症が起きやすくなります。炎症を起こしている部分から、ウイルスが侵入しやすくなります。
コロナ禍で、インフルやその他の病気やアレルギーが一時的に減ったのは、マスクをつけていたことが大きく関係しているのでしょうね。
手洗いうがい
こまめにうがい手洗いをしましょう。消毒をするだけでなく手を洗うということがウイルス侵入を阻止する予防策になります。
また、消毒と手洗いを同時にするときは、消毒が先で、あとが手洗いです。家に入る時に消毒スプレーなどで外からのウイルスを殺菌して、ドアノブや蛇口にウイルスがつくことを防ぎます。家に入ってからは手洗いをしっかりしましょう。
どちらか一方ならば石鹸による手洗いが一番いいと言います。
ワクチン
ワクチンは重症化を防ぎますし、他の人への感染を防止してくれます。打ったからといって絶対にかからないということではないのですが、「受けたくない」「打つのが怖い」等の理由がないのであれば、打っておいた方が、自分の身を守ることと、自分の周りの人を守ることに繋がります。
インフルエンザのワクチンは年齢によりますが有料です。(お住まいの自治体や年齢によります)金額は医療機関によって決めて良いことになっているので、病院によって異なります。大体数千円で、年齢によって助成がある自治体もあります。
12歳以下は2回打ちます。13歳以上は1回接種です。だいたい10月頃から接種がはじまり、2~4週間開けて2回目を打ちます。
接種して2週間ほどで効果が出始め、約半年間効果が持続します。
コロナとの同時接種も可能です。
副反応はあまりでないようですが、接種場所が固くなったり、発熱したりします。
人混みを避ける
インフルエンザが大流行する季節の特徴は乾燥していて、イベントが多いこと。
人混みでは色々なウイルスや菌をもらうことがありますね。乾燥しているので喉に張り付いて、炎症などを起こしている喉ならば、そこから侵入してしまいます。
人混みをなるべく避け、人混みではマスクをするように注意しましょう。
備えること
インフルエンザになったとき、急に症状がでるのでいろいろと不便になります。
家にあったほうが良いものを予め準備しておくことも大事ですね。医療機関でも検査キットや薬が品薄になるかもしれません。
- 体温計 予備の電池はありますか?
- 診察券、保険証、マイナンバーカード、現金
- 検査キット(コロナのものとコロナ/インフル両方を検査できるものがあります。鼻から粘膜を採取するタイプと、唾液でみるものがあり、唾液の方が安価になります。インフルを同時に検査できるものはコロナ単独の倍の料金がかかります。キットがあれば家で検査ができるので軽症なら病院に行く必要がなくなっていいですが、薬がもらえません。インフルは軽症でも発症48時間以内なら薬を処方してもらえるので、よっぽどでなければ病院に行くほうが早く治るでしょう。キットが品薄になる前に、常備したい方は購入してくださいね。)
- 飲み物 ポカリスエットなどの塩分と糖分が入っているスポーツドリンクは病気の時に脱水を予防してくれます。ゼリーの飲料も手でつかめばでてくるので、吸えなくても飲めていいですね。喉がいたいと吸うのがつらくなることがあります。普通に水もあるといいですが、一人暮らしなら都度立ち上がるのが辛いので500のペットボトルの水を何本か常備しておくといいです。粉っぽくなければ緑茶は殺菌作用があるので適しています。
- 食べ物 常温で保存できるパウチのおかゆや雑炊などは、喉が痛くても飲めるのでおすすめです。レンジで簡単にチンできるものが簡単ですね。はちみつやマヌカハニーやのど飴なども、喉がやられてしまった時に有効です。梅干しや生姜のチューブなど、殺菌力を高めてくれるものも常備しておくといいですよ。
- スイーツ ゼリーやプリンなどツルンとしているものはあるといいですね。バナナも完全栄養食なのであると便利です。向くだけで食べられるみかんも水分糖分ビタミンCが補給できるのでおすすめです。
- 薬 病院に行けない場合に、自宅で安静にして回復を待つようになります。その時は薬を処方してもらえないので、市販の薬を常備しておくのが良いでしょう。目安は、解熱鎮痛剤、喉、咳、鼻、胃腸に関する薬ですね。筆者は全身の痛みに解熱鎮痛剤だけでなく消炎鎮痛剤入の湿布を併用したことがあります。効きました。
- 室内着や寝巻きやTシャツ、肌着、タオルが多め。これを「あれ?インフルかな?」という初期の段階でひとまとめに置いておいたら着替がぐっと楽になります。
- 室内用の羽織るもの 初期の頃は寒気がしますし、療養中に布団の上で起きている時は一枚羽織るとちょうどいいかもしれません。
まとめ
風邪と違って、急に熱や痛みが発生するのが特徴のインフルエンザ
秋から春にかけて流行ります。
ピークは通常1月2月ですが、今回は年末にピークが来るかもしれません。
私達の免疫力が低下していていかかりやすくなってしまっているかもしれない今年は、怖い怖いインフルエンザを賢く予防していざという時のために備えましょう。
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