日本の無人探査機が月面着陸に成功しました!
この記事では月面着陸についての今わかっている情報をまとめています。
月面着陸
いつ?
2024年1月20日土曜日。
日本時間20日午前0時ごろに逆噴射を開始し、着陸のために降下。20分後に着陸しました。
そのため0時20分ごろに着陸だったはずです。
スリムは2023年9月7日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。
12月25日に進路修正を行い、月の軌道への入ることに成功しました。
成功したのはどの団体?
JAXA(じゃくさ)宇宙航空研究開発機構。
東京都調布市の調布航空宇宙センターの敷地内に本社があります。
神奈川県相模原市にあるJAXAの宇宙科学研究所(宇宙航空研究開発機構相模原キャンパス)の最寄り駅 JR横浜線の淵野辺駅(ふちのべえき)では、パブリックビューイングが19日金曜の23時から行われました。100人も集まったそうですよ。
相模原キャンパスの地元地域では「はやぶさ」「はやぶさ2」のときにもパブリックビューイングを開催していますね。
無人探査機の名前は?
小型月着陸実証機(こがた つき ちゃくりくじっしょうき)SLIM(スリム)
もともとは Smart Lander for Investigating Moon Project (SLIMプロジェクト)の略です。
プロジェクトの名前がそのまま探査機の名前になったんだね
月を探査する賢い着陸機 という意味だそうです。
SLIMの任務の目的は?
SLIMの目的は主に3つありました。
1、飛躍的に高精度なピンポイント着陸(誤差100メートル以内での着陸)
→成功したかどうかの解析は1ヶ月ほどかかるそう。
これまでの精度はどの国も数キロ~数十キロ。100メートルの精度が成功していたら快挙です。
2、着陸のための装置を軽量化する。
本体を軽くすることで観測装置を多く搭載できるそうです。
今回は本体質量を約200kgにすることができ、燃料搭載後の重さは700kg強。
従来の3分の1から4分の1に軽量化できたそう。
3、月の起源を探る調査をする(岩石「かんらん石」をマルチバンド分光カメラという特殊なカメラに写し、組成の分析する)。
月の成り立ちはまだわかっておらず、「飛来説」「巨大衝突説」など仮説が多くあります。
岩石の成分を分析すれば、この仮説を証明できます。
→現在太陽電池が発電していないのでバッテリーで駆動している状態。太陽電池パネルが太陽の方向に向いていないと太陽電池が働かず、着陸後数日の間しか活動できなくなります。今後太陽の向きに太陽電池パネルが向けば発電ができ、分析もできるそうです。
この後探査機はどうなるの?
SLIMは太陽の熱で数日後には活動ができなくなります。
もともと地球に帰還できるような能力は持っていないそうです。
月面着陸の難しさとは
大気がなく月の重力が強いので、慎重な制御を行いながら降下をしないと月面に叩きつけられてしまいます。そのため降下のときには逆噴射を行うんですね。
SLIMの足は1本の主脚と4本の補助脚でできています。すべて脚は短く先端は丸くなっています。
最初に主脚を着陸面に設置させる設定のため、主脚が一番強化した作りになっているそう。
その後 パタっと倒れるように本体が傾くとのこり4本の補助脚が月面に接地します。
月面着陸の成功率は今でも40%と言われています。本当に難しい着陸を、前代未聞のピンポイント着陸と軽量化で成功させた日本は本当にすごいと思います。
成功させたことがある国は?
旧ソビエト(1966年)
世界で初めて月面に到達したのは1959年だが、この時は月面に衝突している。その7年後に成功している。
アメリカ(1966年)
66年は無人探査機、1969年には有名な「アポロ11号」が有人着陸を成功させている。
中国(2013年)
インド(2023年)
日本は世界で5カ国目になります。
まとめ
2024年1月20日土曜日、日本時間午前0時20分ごろ。
JAXA(じゃくさ)宇宙航空研究開発機構の無人探査機SLIM(すりむ)が、日本として初めての月面着陸を成功させました。
しかも世界初のピンポイント着陸に、レベルの違う軽量化。軟着陸も成し遂げました。
月面着陸は月の重力や大気の関係で今でも大変難しく、日本は世界で5番目に成功をさせた国となります。
この記事では月面着陸を成功させたSLIMについてお伝えしています。
今夜月を見上げたら、あの月のどこかにSLIMがいるわけで。
その月は38万キロも離れたところにあるのが、とても不思議で壮大な気持ちになりました。
日本の技術ってすごいね!!
コメント