秋が深まって冬になってくると、木々が色づいてきますね。今回は紅葉のメカニズムを簡単に解説。そのうえで、今年の紅葉狩りのタイミングを考えてみましょう。
紅葉
紅葉とは
木の葉っぱが枯れて落ちてしまう前に、葉の色が変わる事を言います。
最低気温が8度を下回ると紅葉が始まると言われています。よく朝の天気予報などで気象予報士さんが説明してくれますよね。
その後1ヶ月弱で綺麗に色づいていきます。
もっと冷え込んでくると色づくスピードが早まるそうですよ。
紅葉狩り
最低気温で紅葉が始まるので、木によって違うというよりは、その地域の木々は一斉に色づきます。
そのため、景色がとても綺麗です。その紅葉の景色を観に行くことを「紅葉狩り(もみじがり)」と呼びます。
もみじじゃなくても紅葉狩りです。観るだけで落ち葉を集めて持ち帰ったりしません。でも「狩り」と言います。
毎年時期が異なる
紅葉が始まる条件が「最低気温」なのでその年の気候によって違います。
そのため秋になっても夏のようにずっと最低気温が下がらない場合には、紅葉の始まりが遅くなりますね。
紅葉は始まってから1ヶ月弱かけて色づいて行きますが、最低気温がもっと低くなるなら加速して紅葉し、最低気温が停滞して色づきが遅くなることもあります。
ただ真冬に近づくとどんどん空気が乾燥します。乾燥することで葉っぱが枯れてしまうことがあります。
色づきが遅かったのに、乾燥が進んで葉が枯れてしまうと、紅葉のピークの前に落ち葉になってしまうことも考えられます。
天気予報などの紅葉情報をまめにチェックするといいですね。地域によって違うので。
四季が二季になるという話
専門家の先生方が以前から警鐘を慣らしている話があります。
日本には四季があり、お花見や紅葉狩りを楽しむことができたけれど、異常気象の関係でそれが不可能になる日が近いという話。
四季が二季になるというのです。
先程、紅葉のメカニズムをお伝えしました。紅葉には最低気温が必要です。
夏が長くて秋になったと思ったらいきなり冬。段々と寒くなっていく準備期間のなかった今年の気候などは、紅葉の色づき始めも遅かったので紅葉狩りがピークを迎えるタイミングが遅い地域がありますよね。
結果的には春も秋も残るでしょう。でも、専門家の先生方が四季が二季になるかもしれないと言っているということは、その可能性が高いということですよね。
とても残念ですけど、季節ごとの期間が変わるかもしれませんね。つまりのんびりと春や秋の季節を楽しむ時間が短くなるということです。
日本の位置は夏は太陽に近く、冬は太陽に遠く、春と秋はその中間です。それが変わることはないので、日照時間には変動はありません。
また、大陸と海に囲まれた地形をしているので、季節によって風の向きが変わります。こういったことも四季を作り出す要因です。
その他の要因により、気温や雨の降り方などが変われば当然今までとはかわりますもんね。
紅葉狩り。見られるうちに行っておいたほうがいいような気がしてきました。
いつ行けばいい?
そうです本題!いつ行ける??
例えば。紅葉の名所で知られる京都の場合。
2023年の10月の最低気温は平均で14.1度でした。
11月に入って少しずつ最低気温がさがってきたものの、8度を下回ったのは11月13日。その日から毎日8度を下回っているのでこのまま下がると見込んで。
3週間から1ヶ月かけて色づくとすると。
11月18日、19日の土日は「色づきはじめ」
11月23日の祝日は「3分」
11月25日、26日の土日は「3分~5分」
12月2日~3日の土日は「7分~見頃」
12月11日、12日の土日は「見頃~徐々に落ち葉」
になるでしょうか。
もしも最低気温が5度や4度など急激に下がればそれだけ色づきが進み、見頃のピークが早くなりますね。京都の冬は寒いですし、急に寒くなる可能性はありますよね。
逆に最低気温があまり下がらないまま年末に向かえば、紅葉はゆっくり進むことになるので、クリスマスイブと紅葉狩りが一緒!なんてことも。
天気予報がどうなるかわかりませんが、年末の忙しい時期になる前に一度紅葉狩りに行けるタイミングが来そうです。忙しい時期ですね~。寒くなるし。
まとめ
日本の秋冬を彩る、紅葉シーズン。紅葉を見に行くことを「紅葉狩り」と言います。
最低気温が8度を下回ると葉の色づきがはじまり、そこから約1ヶ月かけて見事な紅葉に変わります。
観たい紅葉スポットの最低気温を調べることで見頃の目安がわかります。
気象庁のホームページで、過去の気象データ検索をすると、地域ごとの気温などが細かくわかります。過去のデータがみられるので、最低気温がどの日から8度を下回ったかを確認することができますよ。
過去の気象データ検索|気象庁気象庁|過去の気象データ検索過去の気象データ検索
今年の見頃は12月初頭前後の可能性が高そうです。
天気予報や紅葉前線の情報などをみて、行きたい場所の色づき度合いはチェックしてからおでかけくださいね♪
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