今年のノーベル文学賞は、ハンガリーの作家、クラスナホルカイ・ラースロー氏が受賞されました。
静かに活動を続けてきた作家さんですが、受賞のニュースが流れるやいなや、世間では大きな話題になっていますね!
私が住んでいる近所の図書館でも、ある作品に驚くべき現象が起きていました。受賞発表の翌日朝にはなんと、蔵書わずか1冊に対して100件以上の予約が殺到していたんです。
そんなに読みたい人が多いのには理由があります。実は、このクラスナホルカイ氏、日本の古都・京都を舞台にした小説を書かれているんです!
受賞作家が描いた「京都」とは?
世界的な作家が日本の古都をどう描いたのか、気になりますよね。その注目の作品がこちらです。
『北は山、南は湖、西は道、東は川』
タイトルの響きからして、何だか幻想的です。この小説は、単なる紀行文や観光小説とは一線を画す、非常にユニークな世界観を持っています。
1. 主人公はまさかの「光源氏の孫君」
物語の始まりは、京阪電車の無人駅。そこに降り立った美しい若者が、かの光源氏の孫君として設定されています。
彼は、何世紀も探し求めてきたという「隠された庭園」がこの京都にあるという声に導かれ、幻の寺を探して京都の町を彷徨います。日本の古典と現代の風景が交錯する、驚きの設定ですよね。
2. 京都という「場所」そのものが語り出す
しかし、この小説の真の魅力は、美しい風景描写だけではありません。
ある古寺とその庭が、時間を超越したような「視線」となり、風景や人間の営み、自然の摂理といった全てを見つめ、語りだすのです。
作者は「人物が出てこない作品を書きたかった」と語っているように、これは人間ドラマというより、京都という場所の歴史と精神を深く、哲学的に探求した作品なのです。
今すぐは読めないけど、楽しみに待とう!
「終末論的な恐怖の渦中にあっても、芸術の力を再確認させる」と評されたクラスナホルカイ氏の作品。その世界観に触れたい人が世界中に、そして日本にも大勢いることが、今回の予約殺到からもわかります。
予約待ちの列が長いので、すぐに読むのは難しそうです。でも、世界的な作家が、私たちが慣れ親しんだ日本の古都をどんな風に切り取ったのか、想像するだけで好奇心が掻き立てられますね。
皆さんもぜひ、この機会に彼の名前を覚えておいてください。私もいつか手に入れられたら、その読後感をまたブログで改めてレポートしたいと思います!
早く読みたい方は書店へ!私は図書館派!
追伸:
この作家さんは、緻密で長い文章を書くことで知られています。読み始めるには少し勇気がいるかもしれませんが、ノーベル賞受賞作ですから、挑戦する価値はありそうですね!
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