最近「寒冷じんましん」の名前をよく聞きます。ああ、世の中に増えてきちゃったんだなと思います。昔はあまり聞かない名前でしたからね。
この記事では小さな頃から「超ハイパーアレルギー体質」だった筆者が、大人になってからアレルギーが減った話を中心にお伝えします。
なにか参考になれば。
寒冷じんましんとは
アレルギーいろいろありますが、最近名前を聞くようになった「寒冷じんましん」とはなんでしょうか。
原因
寒さ。冷たさ。急な寒暖差。
寒い場所で冷気に触れた部位が痒くなったり腫れたりぶつぶつができたりします。
冷たい水仕事などでも同様のことが起きます。あたたかい場所から寒い場所、寒い場所からあたたかい部屋に移動した途端に痒くなることもあります。
私は辛かったのは指の股というのかな、付け根のところが特にかゆくなって、手がパンパンに腫れました。数十分でおさまるけど、手足だけでなく指とかてのひらがかゆいのは本当につらかった。
さらに腕や足の裏、ふくらはぎや膝の裏もぶつぶつがたくさんできましたね。
症状
かゆみ。赤み。腫れ。もっと症状が強く出る人も。
ぶつぶつは細かいものが多いと言われていますが、大陸のように腫れることもあります。大陸はすべてがくっつくと赤みも痒みもひいていく。
寒さに当たった部分に症状が出ることが多いですが、連動して服の中や粘膜(のど等)耳の中などもかゆくなることがあります。
アレルギーがアレルギーを引き起こすというか、あっちもこっちも痒くなったり腫れたりしました。
頭とかね、頭皮がかゆかったり、首とかデコルテ(鎖骨周辺)とか。届いちゃうところだからついかいてしまうと、跡がのこるし、さらにかゆくなるし。
のどが痒くなると血の気が引きます、のどの粘膜がアレルギーの連鎖でヒスタミン出てしまうと、呼吸が苦しくなるんです、気道がつまるというか。そこまで酷くなったことは少ないけど。気をつけなくてはいけないです。
なりやすい季節は?
冬場です。乾燥している時期は皮膚が過敏になるのでなりやすいと言われます。
水も空気も冷たい季節ですもんね。
夏場に出ることもあります。エアコンで同じような乾燥状態と冷気は作れてしまうので。
また、湿度も関係があります。湿度が高いとアレルギーや皮膚疾患は出やすくなります。
病院は何処へ行くの?
皮膚科です。お子さんはまず小児科にいきましょう。みてくれない皮膚科も中にはあるんです。
症状が出ている時に行くのが一番いいですが、寒冷蕁麻疹は数十分でおさまることが多いので写真を撮っておくといいですよ。
また、どんな時にでたかということを書き留めておくといいです。
「水で手を洗った時」「手袋無しで外に出た時」「体育の授業の途中」「朝起きてすぐ」「寝不足」「水分不足」など。
他のアレルギーとの関連性もあるので、その時食べたものや、+運動のあるなしなども重要だったりします。記録をとっておくととてもいいです。
ものすごくかゆくて地獄の苦しみですけど、かかないように頑張りましょう。かいてしまうとヒスタミンの分泌が増えてもっと痒くなるんです。悲惨です。
蒸しタオルで抑えるとましになります。そのあとすぐに乾いたタオルで覆ってあげないと今度は水分を取られたり乾燥したり冷えたりします。ワセリン塗るといいですよ。ワセリンって透明系の薬の主成分なのでどこでも塗れます。
治療になったら?
アレルギーの検査を行うことが多いです。採血をしたり、皮膚のテストを行ったりします。
対処療法として、塗り薬や飲み薬が処方されることがあります。効くものと効きにくいものがあるのはひとそれぞれ。効かなかったら効かないと伝えたほうがいいですよ。
体験談「アレルギー体質だったみつばんがアレルギーを減らせた訳」
いつからアレルギーが出ていた?
小学2年生だったと思います。校庭の桜の木の下で手足にじんましんができたのが最初です。
アメリカシロシトリという虫にかぶれたみたいです。桜の木の葉っぱにいたそうですよ。
あのとき用務員のおじさんが自宅の『ヘビイチゴ』という植物を焼酎漬けにした瓶の薬を持ち歩いていて、その時保健室に持ってきてくれたのを覚えています。
ヘビイチゴのネーミングに恐れおののいたものの、時代が時代だったので(笑)つけた気がします。
そういうの「あり」だったよね~。良き時代。
それで良くなったのかどうかは不明。記憶がない~。でも用務員のおじさんありがとう!
小学生~中学生の頃のアレルギー
- 毛虫
- 塩素
- 多分通年花粉(なんだか外でずっとコンコンしていた。あれはきっと花粉。)
- 小児喘息
- 猫の毛
- 牛乳(飲むとお腹が痛くなりましたが、言わずに飲み続けました。多分牛乳に耐性がなかったのだと思います。飲むなよ~。)
当然塩素の入っているプールには入れず、塩素が大丈夫になった今でも、泳げません(笑)
猫は大好きで家で飼おうとしていたのですが、私が喘息発作をおこしたのでやめたそう。
アトピーはありませんでした。実際はあったのかもしれないけど。その名前は言われなかった。
小学生のうちは病院に通院していました。
ちなみにプールは我慢できなくなり、近所の市民プールに150円握りしめて夏休みにあそびにいきました。最初の頃は塩素にやられてだいぶ辛かったですけど、少しずつ加減?がわかってきて、プールサイドで足をつけるだけとか、すべり台を数回楽しむとか。そのあとすぐシャワーしてタオルで拭き取って雰囲気を楽しむとかやってたなあ。かゆいかゆい思いながら。いまは海もプールもいけるよ。
高校生~二十歳の頃のアレルギー
上記のアレルギーにプラスして、(減ったものはなかった)
- 金属
- ラテックス(ゴムのこと)→炊事用のゴム手袋はだめでした。ビニール手袋はOK。一度外科の手術した時に、ラテックスフリーの手袋で処置していただきました。
- 運動誘発アナフィラキシー(小麦粉)→パンを食べた後 出かけて、駅前の信号変わりそうで小走りに数メートル走ったら、電車に乗り込んだ後 はあはあして、じんましん出てきて身体震えてきて次の駅で降りる。なんてことも。あの当時、運動誘発アナフィラキシーなんて知りませんでした。段々と「パン」+「運動」=だめ という図式が自分のなかでできあがってきて避けることができました。
- 寒冷じんましん→寒さや冷たさを避ければよかったので、案外予防ができます。でも、体調が悪かったりすると思った以上に寒さや冷たさに過敏になっていて、「あ、無理」ってなりましたね。映画とかで「冬の海」とかで風に吹かれているしーんとかね。無理よなあって思います。
- 汗アレルギー→自分の汗でアレルギーがでます。エアコンとかかけない時代は、ぶつぶつだらけ。こまめに汗をふくこと。家ならこまめにシャワー。汗をかかないように。寒冷蕁麻疹も汗アレルギーもあるので、当然雪山には行けません。ウエアの中で汗だくとか、顔はむき出しで寒いとか。なかなかリスクが高いですよね。楽しみがない~。
- 謎の梅雨の時期になると咳が止まらなくなるアレルギー→今思えばあれは「咳喘息」あのころは病院に行っても「咳喘息」なんていうアレルギーはなくて、吸入の薬をもらって「なにか変なものが飛んでるのかな?」なんて、大気汚染的なことを言われたりしました。いまならわかる。湿度の高い時期はアレルギーが起こりやすいのだと。
こんな感じだったと思います。寒冷じんましん でてきましたね。
一言で言えば「生きにくい」毎日でした。咳、出始めたら止まらないから映画館とか入れないしね。
外出するとこは必ずすぐに効く塗り薬をもっていました。あとは「水」。
塗り薬は「病院の薬」と「ムヒ ジェルタイプ」を持っていました。病院の薬が効かない時、ムヒをつけると20分で痒みと赤みが引きました。ジェル以外はだめでした。不思議です。
アレルギーの最中は はあはあして貧血状態のように立っていられなくなるので、よくそこらに座っていました。折りたたみの座布団やレジャーシートも持ち歩いていましたね。荷物を置いたり座ったりするのに緊急的に使えたので。
お水は必需品。飲むと落ち着きました。中和されるみたいに楽になりました。
今思えば、もっと病院にしっかりと通って、エピペンとか貰っといたほうが良かったと思います。実際大きな発作がきて、過呼吸になって危険かも!と思ったことも数回あったので。エピペンというのはアレルギーの発作で命に関わるような症状が起きた時(アナフィラキシーといいます)に自分で太ももとかに注射して応急処置する薬です。ペンタイプなので自分でできます。
自転車に乗っている最中に大きなアレルギー発作が来て、そのまま自転車ごと歩道で倒れたこともありました。あのころは歩道を運転してもよかったので、かすり傷ですんだけど、いまなら車道なのでかなりやばかったですね。
悪いことはいいません。みなさんは病院へしっかりといきましょうね。アレルギーって種類が多いし、地味だけどダメージが強烈なんです。そして短期間では治らない。
アレルギーって種類が多くて、聞いたことないようなものも存在するけど、確実にそのアレルギーで苦しんでる人はいて、それが見えにくい。地味に影でくるしいの。
皮膚科の先生が「僕は飛行機に乗ってグレープフルーツジュース飲むとだめなの。気圧+グレープフルーツの成分だろうね。朝起きてすぐのオレンジジュースもだめなの。血圧とオレンジの成分だろうね。」って言ってたことがあります。
かゆかゆが出た時の状況、記録しておくと、同じ状況をさけることができるよ!
二十歳以降に温活をした
温泉ブーム、足湯ブームなどいろいろありました。どうやら身体を温めるといいらしい。冷えは良くないらしいと言われ始めた頃。
私の体温は35度台でした。
それで試しに、温活をしてみたんです。
お風呂にゆっくり浸かること、冷えを感じる時にはお腹と腰にカイロを貼ること。
冷たい飲み物を避けること。生姜入りのドリンクなどもこの頃よく飲みました。
謎に岩盤浴っていうのも行ってみました。サウナも頑張ってはいってみましたが、この2つはぽかぽかしすぎちゃってすぐに離脱。お金もかかるしね。
続いたのはお風呂とカイロと飲み物でした。特にしょうがはすごくよかった。
睡眠時間の見直し
昔から宵っ張りだったので、ここも見直しました。
しょっちゅう皮膚が痒かったんです。でも特に寝不足が続くと体中痒くなるので、睡眠時間だろうなとぼんやり思っていました。
体温の見直しとともに睡眠時間の見直しをしました。
特に、ゴールデンタイムとかなんとかを実行して、22時には寝てみたり。朝早く起きてみたり。
いろいろ試した結果、23時までにはねて、7時までには起きる。というのが自分に合っていることを突き止めたころ。
平熱は36.7度になっていました。
腸内環境整えろ!
さらに便秘気味の時はじんましんが出やすいという自己統計結果をもとに、腸内環境を整えることにしました。
朝起きた時のヨガポーズや、軽い運動、お腹のマッサージ。夜にヨーグルトを食べるなど、お腹に良さそうなことをいろいろしてみました。腹巻きもしましたよ。シルクがいいとかね。
時に「ヨーグルト」を食べ始めてから肌の調子がよくなったのと、花粉の時期に楽になった気がしましたね。
デトックスが流行っていたこともあって、なかなかやりがいのあるチャレンジでした。
そしてアレルギーがおさまってきた!
温活と睡眠時間の見直し。平熱を上げる。腸内環境を整える。
ここまで思考錯誤、2年位かかっていますが、平熱があがったからなのか、風邪を引きにくくなりました。
睡眠時間や腸内環境のおかげか、免疫力も上がってきたのでしょうか。
段々と意識も高くなってきます。
これは身体が冷えそうだなとか、腸には良くないなとか。
地道に努力して日々を過ごしていました。
皮膚科のアレルギー検査で「良くなったね」
花粉症の薬をもらうために通っていた皮膚科でアレルギー検査をしたところ、「すっかりよくなったね。数値があがらない」といわれました。
花粉やハウスダストなどはまだあるものの、その他は金属なども全部数値としてアレルギーだと確定されるようなものがなくなりました。すっごい!アクセサリーつけられるの!?
だから思うこと。
体温を上げること、睡眠をとること、腸内環境を整えること。
これは結構簡単にできたし、お金もそんなにかからなかったので、おすすめです。
ちなみにその後出産をしたり、なんやかんや、睡眠不足にもどったり、ストレスが過多になったり、仕事を始めたことで多忙になったり、温活のことも睡眠のこともおろそかに。10年くらいおろそかな生活していたら。。
そしたら身体というのはちゃんと不調になるもので、アレルギーが復活してなんと喘息になりました。
いまは睡眠を取ることと、ストレスがたまらないように自分を癒すコントロールを学び中。1日1回吸入しながら身体をもとに戻すように頑張っています。
でも体温は高いまま!だからかわからないけど風邪もコロナもインフルもなってないのだ。すごい。
まとめ
寒冷じんましん になる人が増えているというニュースをみて、昔 寒冷じんましんで辛かったなと思い出しました。
多くのアレルギーで苦しかった経験があるので、寒冷じんましんをはじめたくさんのアレルギー症状が減ったという体験談を書くことにしました。
少しでもなにか参考になれば幸いです。
これはアレルギーかな?と思ったら、病院に行ってアレルギーが本当にあるのかを診てもらうことが大切です。
今は即効性のある薬があったりします。
みなさんの不安やかゆみや痛みが、すこしでも和らぎますように。
今日はみつばんの体験をお届けしました。
コメント