「土用」という言葉、夏の土用の丑の日でよく耳にしますが、実は各季節の変わり目にもあるんですよね。特に秋の土用は、だんだん寒くなっていくこの時期の過ごし方を知る上で、とても興味深い期間なんです。
この記事では、2025年の秋の土用について、特に「土いじり」に焦点を当ててご紹介します。
土用ってなに? 中国から来た考え方
土用は、古代中国の「陰陽五行説」から来ています。すべてのものは「木・火・土・金・水」の5つの要素でできていて、季節もそれに当てはめられました。春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」。そうすると、季節の変わり目には「土」が残ります。
この「土」の要素が各季節の変わり目、つまり立春・立夏・立秋・立冬の直前18日間に割り当てられた期間が「土用」なんです。
なぜこの期間に土いじりを避けるのかというと、土を司る神様がこの期間は地上にいて、土をいじると神様の機嫌を損ねてしまう…という言い伝えがあるからだそう。昔の人たちは、自然の移り変わりをこういう形で分かりやすく捉えていたんですね。
2025年 秋の土用期間
2025年の秋の土用は、10月20日(月)から11月6日(木)までの18日間です。
この期間中は、ガーデニングや畑仕事、地鎮祭など、土を動かすことは避けたほうが良いとされています。でも、ご安心ください!
救世主!土用の「間日(まび)」
土用期間でも、土の神様が天上に戻る日があるんです。それが「間日」。この日なら土をいじっても大丈夫と言われています。
2025年 秋の土用の間日は、以下の通りです。
- 10月21日(火)
- 10月29日(水)
- 10月31日(金)
- 11月2日(日)
この日をうまく利用して、冬に向けての植え替えやお手入れを計画してみてはいかがでしょうか。
土用期間の過ごし方のヒント
土用は、気温や湿度が大きく変わり、体調を崩しやすい時期でもあります。
無理せずゆっくり過ごすことが大切です。掃除や断捨離をしたり、家で好きなことに没頭したりするのもいいですね。
そして、夏の土用には「丑の日」に「う」のつくものを食べると言われていますが、秋の土用は「辰の日」に「た」のつくものや青いものを食べると良いそうですよ。玉ねぎ、大根、タコ…などなど、色々とありますよね!青魚でも大丈夫です!
季節の変わり目に、心と体のバランスを崩しやすいというのも、なんだか分かる気がしますね。
昔の人たちの知恵を借りて、心も体も健やかに、冬を迎える準備をしていきたいですね。
コメント