2024年6月21日は夏至です。
夏至(げし)とは一体なんでしょう?簡単に解説します。
夏至とは
二十四節気(にじゅうしせっき)
夏至は二十四節気(古代中国発祥の太陽をもとにした季節の暦)の一つです。
1年を4つの季節に分けて、さらに6つの節に分けます。
季節を正確に知ることで農作業を確実に行えるという重要な区分法でした。
夏至ってどんな日?
地球から見て太陽が最も北に寄り、北半球では昼が一番長い日です。
北極では太陽が沈みません。(白夜)
南極では太陽が現れません。(極夜)
日本は北半球なので、1年で一番昼の長い日になります。
だいたい19時すぎまで日が沈みません。朝はだいたい4時台に日が昇ります。
(地域によります)
夏至に何をするの?
冬の冬至にはゆず湯に入る風習がありますね。
夏至は特に何もありません。
この時期は田植えと重なり農作業が忙しい頃なので、昔から特別何かをするという行事ではなかったようです。
ただ、地域によっては
「冬瓜(とうがん)を食べる」(静岡)、
「豊作を願ってタコを食べる」(関西、夏至&半夏生)、
「半夏生(はんげしょう)餅を食べる」(奈良、夏至~半夏生)、
「小麦で作った団子や饅頭を神様に供える」(島根や熊本の一部)、
「焼き餅を近所に配る」(関東)
などの習慣があるそうです。
また、
三重県伊勢市にある「二見興玉神社」では夏至祭がおこなわれます。
ここには太陽神が祀られているので太陽エネルギーが最大となる夏至の日に人々は、日の出の時刻から禊を行います。実は前日から参加して説明会があり、宿泊を伴い、当日は明け方の3時半から祭りが開始されます。日の出時刻の禊。まだ海の水は冷たそうですね。
海外の夏至
北欧では夏至祭。太陽の生命力を得るための祭りと言われています。
スウェーデンでは夏至を祝うミッドサマーという行事がおこなわれます。
ギリシャでは夏至の日に将来の夫の夢を見ることができるというイチジクの木の言い伝えがあったり、ポーランドでは人々が恋に落ちる日という言い伝えもあります。
イギリスでは男性の神と女性の神が出会う夏至祭りが行われます。
日本の夏至は豊作を願いますが、ヨーロッパは恋の日のようですね。
まとめ
夏至は日本では1年で一番昼間の時間が長い日になります。
夏至に食べる特別な食べ物や、特別な風習はありませんが、農作物の豊作を祈る気持ちで過ごして来られた方が多いようです。
北欧などでは恋の日という捉え方があるようです。
日光を浴びることで運気が上がるといいますし、夏至は昔から風水でも運気アップの日と言われています。太陽にはエネルギーがありますもんね。
ちなみに、
1年で日の出の時刻が最も早い日は夏至よりも1週間ほど前です。
さらに日の出が最も遅い日は夏至の1週間後くらいです。
つまり
夏至の1週間前に、一番早く夜が明けて。
夏至の1週間後に、一番遅く夜が訪れる。
この時期は梅雨とも重なりますが、短い夜の時間をキャンドルナイトなど工夫して楽しく過ごしたいですね。
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